従来のステンレス鋼カラムは、硫黄、窒素含有化合物、リン酸化合物、酸性極性物質などの金属感受性化合物を分析する際に、金属表面の非特異的吸着(NSA)に起因してピークの尾引き、感度が低下しやすい。ふかっせいビフェニルカラム化学蒸着(CVD)技術によりカラム管内壁に有機−無機ハイブリッドコーティングを形成し、分析物と金属表面の相互作用を遮断し、NSA問題を解消する。
構造と原理:不活性ビフェニルカラムの固定相はビフェニル基であり、シリカゲルマトリックスに結合している。ビフェニル基中のベンゼン環は測定対象分子とπ−π相互作用を形成することができ、同時にその独特な空間構造は分子識別能力を持ち、これにより不活性ビフェニルカラムは芳香化合物及びその同分異性体に対して良好な分離効果を有する。
性能優勢:C 18及び他のフェニル相中で分離しにくい或いは早期に溶出する化合物に対して更に高い選択性と保持能力を持つ。同時に、イオン化抑制現象を減らすことができ、簡単で質量分析(MS)分析に適した流動相を使用して、LC-MS分析における感度と選択性を高めることができる。
応用分野:不活性ビフェニルカラムは多種分野の化合物分析に適している。生物分析において、ステロイド及びそのII相代謝物などの薬物及び代謝物分析に特に適している。農薬分析において、有機リン農薬などの金属感受性化合物を効果的に分離し、検出することができる。また、真菌毒素分析においても、分析過程を簡略化し、ピーク形状を改善することができる。